自然派が選ぶ「フッ素なし炊飯器」と安心の調理法
毎日のご飯、安心して食べられていますか?
多くの家庭で使われている炊飯器。
しかし、その内釜に使われている「フッ素樹脂コーティング(テフロン加工)」には、
実は健康リスクが指摘されていることをご存じでしょうか?
見た目は便利で手入れも楽。
けれど、長年使ううちにコーティングが剥がれ、微量の化学物質が食事に混ざる可能性があるのです。
本記事では、
- フッ素加工のリスクとは?
- 自然派が選ぶべき代替の炊飯方法
- フッ素を避けておいしく炊くコツ
をわかりやすく解説します。
1. フッ素加工とは何か?
「フッ素樹脂加工」「テフロン加工」と呼ばれるものは、
鍋やフライパン、炊飯器の内釜などに使われる**ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)**という化学物質です。
焦げつきを防ぐ便利なコーティングですが、
高温や経年劣化により、有害なガスや微粒子が発生するリスクが報告されています。
便利さの裏にある、見えない化学物質
「焦げつかない」「お手入れが簡単」──
そうした理由で選ばれる**フッ素加工(テフロン加工)**の炊飯器やフライパン。
しかし、その便利さの裏で、フッ素系化合物がもつ環境残留性と人体への影響が世界的に懸念されています。
とくに注目されているのが、**PFOA(ペルフルオロオクタン酸)やPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)**といった、
“永遠の化学物質(Forever Chemicals)”と呼ばれる物質群です。

2. フッ素加工のリスク
① 高温で分解されると有毒ガスが発生
フッ素樹脂は260℃を超えると分解が始まり、
PFOA(ペルフルオロオクタン酸)などの有害物質が生じる可能性があります。
炊飯器やフライパンでは通常そこまで高温にならないものの、
長年使い続けることで微量の溶出が起きる懸念があります。
② コーティングの剥がれが口に入るリスク
炊飯器の釜の表面がはがれやすくなった経験はありませんか?
剥がれたフッ素片が食事に混ざると、体内に取り込まれるリスクがあります。
特に小さな子どもや妊婦の方には注意が必要です。
フッ素化合物の人体への懸念
以下は世界の研究や環境機関が報告している内容の中で、科学的に議論が続いている代表的なポイントです。
① 脳神経系への影響
- 一部の研究では、胎児や乳幼児期のフッ素曝露が神経発達に影響を与える可能性が報告されています。
- WHOやハーバード大学のレビュー論文では、高濃度のフッ素摂取がIQの低下と関連する可能性があるとされています。
- フッ素は血液脳関門を通過する性質を持つため、脳内の神経細胞や伝達物質に影響する懸念があるのです。
② 内分泌(ホルモン)バランスへの影響
- フッ素化合物は甲状腺ホルモンの働きを阻害する可能性が報告されています。
- ホルモンは新陳代謝やエネルギー代謝、精神状態を司るため、
長期的な曝露は疲労感・冷え・体重変化などの原因になる場合も。
③ 免疫機能と肝機能への負担
- アメリカEPA(環境保護庁)では、PFOAやPFOSの慢性的な摂取が肝臓や免疫系に影響を及ぼす可能性を警告。
- 一度体内に入ると分解されにくく、血液中や脂肪組織に蓄積する性質があります。
炊飯器や調理器具からの曝露は?
通常の使用ではごく微量ですが、
以下のような条件でリスクが高まる可能性があります。
- コーティングが剥がれている状態で使用
- **高温加熱(250℃以上)**での使用
- **長期間(5年以上)**の使用
- 傷のある内釜で炊飯を続ける
フッ素樹脂は耐久性がある一方で、劣化すると微細な粒子が剥離し、
それが食材と一緒に体内に入るリスクがゼロではありません。
③ 廃棄時の環境汚染
フッ素樹脂は自然に分解されにくく、焼却時には有害ガスを出す場合もあります。
つまり、人にも環境にも負担をかける素材なのです。
2. 自然派が選ぶべき炊飯器
✅ ホーロー鍋・鋳物鍋・鉄鍋で炊く
安全性重視派には理想的です。
ホーローや鋳鉄製の鍋は、フッ素を使わずにコーティングされています。
弱火でじっくり炊くと、お米の甘みが引き立つのが特徴です。
選び方のコツ:
- 「ノンコーティング」「フッ素不使用」の明記があるか確認
- 釜底が厚いほど美味しく炊ける
3. フッ素を使わない調理のコツ
- 油をなじませて焦げつきを防ぐ(鉄・鋳物鍋の場合)
- 中火以下でゆっくり加熱する
- 洗剤を控え、重曹・酢でナチュラル洗浄
自然素材の調理器具は「育てる」ように使うのがポイントです。
4. まとめ
- フッ素加工は便利だが、健康・環境リスクがある
- 自然派は「鋳物」「ホーロー」などノンコート素材を選ぶ
- 火加減やケアを工夫すれば、毎日のご飯が格段においしく安全に
身体に入れるものは、できるだけ自然な形で。
小さな選択の積み重ねが、未来の健康を守ります。
それでは、次回の記事でお会い致しましょう。チャオ!
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